・前書き
この記事では、『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』という映画作品の一人のルシファー推し目線の感想を書き連ねていきます。
あくまで個人の感想ですので、映画をご覧になった他の方や制作サイドの意図とは食い違う独自の解釈が含まれている可能性がありますが、その辺はご了承を。
また、以下は映画本編のネタバレを含む内容となっています。
「まだ映画を観ていないよ。」という方は、ネタバレ無しの感想記事も用意していますのでそちらを読んでいただけますと幸いです。
それでは、以下は映画本編の感想記事となります。
どうもです!
本日、『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』がついに公開されました!!
3月に第一報があり、本来であれば6月に公開されるはずだった訳ですが、5ヶ月の延期を経て今日無事公開されるに至ったと。いや長かったような短かったような。
まあ言っても今日観たので3回目になるんですけどね。1回目は6月のオンライン試写会、2回目は2週間前の完成披露オンライン試写会。
なので、実をいうとこの記事の8-9割はこの記事が上がる前日までに書き終わっています(笑)。
一旦書き終えてから何度も自分で読み返して自分で添削、修正を繰り返していたので、僕も今までそこそこ色んな作品の感想書いてきましたけど、これがこのブログ史上過去最高の記事になりました。
僕自身この映画には他の作品には無い特別な思いとかがあるし、そんな映画でそれレベルの感想を書けたというのは本当に嬉しいですね。
それが出来たのも2回に渡るオンライン試写会のおかげだし、本来ならデメリットでしかない公開延期もプラスの方向に働いたと思います。ここに関しては本当に運営に感謝しかないですね...
では感想の方に参りましょう。
今回の感想記事では、一ルシ推しの良し悪し思ったことを全て正直に書いていきます。
まず、今回の映画の自分の感想にベースで
"最高"だけど"しんどい"。
というのがあるんですね。これがどういう意味なのかをまずは書いていきます。
・どう"最高"だったのか
まずね... ルシファーの人物像の描き方が"最高"だったなと。
試写会等でルシファー役の日笠さんもおっしゃってたんですが、ルシファーって"ブレない"んですよね。
思い返してみれば、オーブを隠し持っていたのも、自ら天界を去って堕天の道を選んだのも、古代兵器を手に入れようとしていたのも、ダアトに会って試練に挑んだのも、自分の欲を満たすためじゃない。全て他の何かを守るための行動なんですよね。
ルシファーは基本的に自分のために行動することはないです。いつも他の何かや誰かのことを優先します。ルシファーというのはそういう人物なんです。これまでのモンストアニメを見てきた人ならそれが分かるはず。
今回の『ルシファー 絶望の夜明け』でも、それは全く変わってなかった。
たとえ世界の全てを敵に回しても、自分の命を引き換えにしてでも、世界や仲間のことを優先した...
反逆の堕天使第1部からエンド編に至るまで一貫して描かれていたルシファーの人物像は、今回の映画でも健在でした。その描き方が"最高"でした。
で、作品の感想云々は一旦置いといて、ルシファーって本当漢気ありますよね。
自分の命を犠牲にしてでも世界や仲間を守るって、そんなこと出来ます!?
その辺の男達(自分含め)よりも漢気あふれる女性だと思いますね。惚れるわぁ...
・どう"しんどかった"のか
今回の『ルシファー 絶望の夜明け』では、ルシファーって敵になって(なったフリ)登場するんですよね。
自分の推しが周りの登場人物に憎まれたりするのは、やっぱちょっと心が痛いなぁって思っちゃうんですよね。
3回目だし大筋の展開も分かってはいるんですけど、それでもちょっと辛いものがあります。
そしてですね。
それ以上に一番"しんどかった"のがね、中盤くらいのあのシーンです。
もうね、初めてなんですよ"推しが死ぬ"という経験をしたのが...
試写会を2回とも観ているので当然初見ではないんですが、やっぱり何回観ても辛いんですよね。
刺された瞬間のルシファーの「これで良かったんだ...」みたいな表情も切ない...
2週間前の試写会や今日観た時も、あのシーンで「展開変わってないかな...」と思ってしまいます。
1回目のオンライン試写会が初見だった訳ですけど、それから数ヶ月くらいは納得し切れてなくて、その間自分の中で葛藤があったというか、何でこうなったかをずっと考えてましたね。
ですが、こういう展開になって作品が世に出た以上はそれを受け入れるしかないし、自分が消えても世界や仲間を守りたい、それがルシファーの本当にやりたかったことだと思うので、そこに関して文句を言うことは出来ない。そういう思いが生まれて、壁を一つ越えられたような気がする。
これは「オンライン試写会」というイベントがあって良かったなと思うポイントでもありますね。これがもし劇場で初見だったらその後の内容全く入ってこなかったと思うし、納得出来ないまま公開終了を迎えていた可能性もあるので、公開延期によって生まれたこの5ヶ月は準備期間として必要な時間だったと思いますね。
ちょいと話逸れましたけども、"最高"だった部分と"しんどい"部分の紹介でした。
ここからはその他"良かったとこ""良くなかったとこ"をそれぞれ紹介します。なるべくオンライン試写会の時の感想記事で書いてないことに触れていこうかと。
・良かったとこ
もうこのシリーズの醍醐味であり、この映画を観た人は100%挙げると思います。"バトルシーン"ですね。
そんな中でもルシファーVSアーサーのガチバトルはシリーズが始まって以来ずっと観たかったものなので、このシーンがあっただけでももう満足でしたね。
ルシファーも最後の最後に生き生きと戦っていたのが伝わってきました。
今回テーマがいくつかあったと思うんですけど、終盤に「光」「世界の光」というワードが登場しました。
そもそもルシファー(Lucifer)ってラテン語で「光をもたらす者」って意味なんですよね。
更に、これ数日前に見返した時気づいたんですけど「私が消えようとも、世界の光は消えやしない!」という台詞って、エンド編の最終回でも出てきていたんです。自分が消えてまで世界や仲間を守りたいという想いと覚悟は、この時から既にあったんですよね。ほんと尊い...
あとタイトルに「ルシファー」とあるし僕もここまでルシファーのことばっか触れてきたんですけど、他の登場人物のオラゴン、アーサー、ソロモン、ノア、パンドラ、ビナー、そしてその他大勢全員に見せ場があるんですよね。
ルシファーだけでなく他のキャラクターが好きな人も楽しめるような作品になっていたのはとても良かったと思います。
個人的にはオラゴンが特に良かったかなぁ。
白の書庫のシーンでオラゴンが涙をこぼすシーンがあるじゃないですか。あそこで僕オラゴンと同じタイミングで泣いちゃったんですよね。(笑) 正直こんなにオラゴンに感情移入したの初めてですよ。
これはオンライン試写会の時にも書いた気がするけど、初見時僕もオラゴンと同じ気持ちで最後までルシファーを信じながら観てたんで、それでかなぁと思いました。
それと白の書庫のシーンは新規カット追加もありましたね。ルシファーのシルエットが映ってからの「世界の光は〜」の台詞とかは今回追加されたやつだった気がするので、ここ凄い鳥肌でしたね。(記憶違いだったらすいません。)
あとは本編外だと"BGM"かな。
アニメからの流用だけでなく、劇場用に新録、アレンジされた曲もいくつかあったので、今回の映画は絶対にサントラ発売してほしいですねー... ほんともう出たら秒で買います。
タイトル画面のメインテーマ曲が特に凄い迫力でしたね。あとルシファーが刺される前辺りで流れてたBGMは若干トラウマ感がある。
主題歌担当のオーイシさんも試写会やパンフで劇伴について触れてくださったのも嬉しかったですね。
そのオーイシさんによる主題歌「英雄の歌」も最高でした。
まさに英雄になったルシファーのための歌と言っても過言ではない詞がめちゃくちゃ良いんですよね。
オーイシさん、横山克さん、素敵な楽曲ありがとうございました。
・良くなかったとこ
ここのブロックは多少ネガティブな文になってしまうかもですが、好きな作品だからこそ今回観て思ったことは全部書きたいなと思ったので、ここも正直に書かせて頂きます。
まあそれぞれあると思いますが、完全に個人の感想なんでね。
"ちょっと気になったとこ"と"好きじゃなかったとこ"の2つあるんですが、まずは"ちょっと気になったとこ"から。
・ちょっと気になったとこ
多分僕だけかもしれないんですけど、今回のテーマで「友達」というのが一個あったと思うんですけど、そこに違和感を感じてしまったというか、本作のストーリー展開とのズレが生じていたかなと思ってしまいました。
友情が一つのテーマになっているのに、織り込み済みの未来だったとは言えアーサー達はルシファーが命を落とすまで、ルシファーの本当の目的が語られるまで信じてあげられなかったってのが僕としてはちょっと引っかかっちゃったかなと。
パンドラとスルガトのシーンなんかは特にそれが顕著で、ルシファーが死んでしまう展開があるなら「死んだら友達が悲しむ」という台詞は出すべきじゃなかったと思う。そういう気持ちが先行してしまって、ここは見ていて少し引っかかってしまいました。
その辺は多分オラゴンの「ルシファーを最後まで信じる」という部分に最終的に繋げたかったのかなと思いますが、オラゴン自身も台詞では「友達なら〜」と言ってはいたんですけど、オラゴンは何も無条件にルシファーを信じてた訳じゃないと思うんですよね。
オラゴンって今シリーズのモンストアニメの出来事を唯一全て知っている登場人物で、今シリーズのアニメにおいては視聴者ポジション、ユーザー代表のキャラクターだと思うんですね。(第0話でモンストをプレイしていた描写があるのもそう)
だから、今回の登場人物の中で最もルシファーのことをよく見てきたキャラなんですよ。アーサーよりもソロモンよりも、ノアよりもパンドラよりも。誰よりもルシファーのことを多く見てきたんですよね。そう、今までのアニメを全て見てきた視聴者と同じく。
「ルシファーがなにかとんでもないことをする時は、ちゃんと理由がある。」といった台詞なんかはそんなオラゴンだからこそ言える台詞だし、ただ一人最後までルシファーを信じ抜くことが出来たのも誰よりもルシファーのことを多く見てきたからなのかなと思います。
僕としてはこういう結論に至ったので、「友情」というテーマとお話の内容とが自分の中ではあまり繋がらなかったですかね。
オラゴンの気持ちと繋げたかったってのも分かるんですけど、でもそれって裏を返せばアーサー達とルシファーの友情は...?という話になってしまうので(アーサー達個人の思いとかもあるんで仕方ないと言えばそうなのですが)、誰よりもルシファーを見てきたのはオラゴンということに本編内でちょっとでも言及があったらなぁと思いました。
まあスタッフの方はそういうつもりで作った訳ではない可能性も当然ありますし、Twitterとかの反応見た感じパンドラとスルガトのシーンは好評の声が多いので、そんな中でこんな事書くのもちょっと怖い気もしますが、ここは一個人の考えとして流してもらえれば。
・好きじゃなかったとこ
これがねぇ... ラストなんですよ。もう本当のラストです。主題歌流れ終わった後。
ちょっと個人的には「この後どうなったかは視聴者に委ねますよ。」みたいな終わり方あまりやって欲しくなかったんですよねぇ...
いや分かりますよ。手法としてはよくありますし、色々と妄想も膨らませられるのは良いんですけど、僕としては...特にこの作品においては自分に都合の良い解釈とかはあまりしたくないんですよね...
ルシファーが自ら消えたのって相応の想いと覚悟があってのことだと思うし、それをED後簡単に「復活した」とか個人で考えるのは僕にはちょっと出来ないですね。
人によってあの後どうなったと思うかっていうのは変わってくるし、それはそれで楽しいんですけどやっぱり、ちゃんとした終わり方があるって何より強いものなので、僕はここはハッキリさせてほしかったなと。
ちょっとここのブロックはネガティブ気味になってしまったんですが、今書いたような不満点は僕の中ではこの映画の全体の一割に満たないです。
ただ、心の中で多少なりとも気になってしまった部分があるってのも事実で、そこを放置するのはフェアではないと思うので、今回はそういった面も正直に書かせていただきました。
それにこういう感想が出てくるっていうのは、それだけ僕のこの映画に対する想いが熱いってことなんでね。
まあ色々と書いてきた訳ですが、最後になります。
・この映画は本当にハッピーエンドだったのか?
視聴者サイドも制作サイドもそれぞれあると思いますが、一ルシファー推しの僕の目線で思ったことを率直に言わせていただきます。
ハッピーエンド的な終わり方だったんですけど、ああいう展開になってしまった以上、完全なハッピーエンドとは僕からは言えないですね。
仮面ライダーシリーズで例えるなら、剣のような終わり方に相当すると思います。
"ただ"ですよ。
今回の映画の結末は、ルシファー自身が望んだものです。
「私が消えても、世界の光は消えやしない。」その言葉通りの世界...結末だったんじゃないかと思います。
なので、この映画の主人公、ルシファーの目線で見れば「ハッピーエンド」なのかもしれません。
結論としては、この映画、このシリーズは「ルシファーにとってのハッピーエンド」ということにしておきましょう。
・総評
本当に最後です。ここも本当に正直に書きます。
まあ色々と長々と書いてきた訳なんですけど、結局どうなの?と言われると「最高」の一言。
ただ、「最高」の一言では終われない部分もある。
"良くなかった"で挙げた部分だったり自分視点では完全なハッピーエンドではなかったりというのが引っかかりになっていることや、冒頭にも書いた「"最高"だけど"しんどい"」という気持ちがそうさせているのかもしれない。
とはいえ出来自体はほんと"最高"ですし、フルCGのアニメ作品、映画作品としては本当にトップクラスで、これを超えるというのはなかなか難しいことだと思います。
歴代のモンスト映画の中で見ても、"過去最高"の出来と言えるでしょう。
そして何より心から「最高」と言い切れるのは、一番最初にも書いたことなんですがルシファーの人物像がルシファー編第1話から今回の映画に至るまで"ブレない"一貫したものが描かれていた、ここに尽きますね。これがルシ推しの僕としては一番ポイント高いですかね。
僕自身モンスト以外も含めて"推し"と言える程ここまで惹かれた人物ってそういないし、そこに更にルシファーを好きにさせてくれるようなとても魅力的な背景を付けてくださったことはもう本当に感謝しかないです。
点数にすると...そうだなぁ。ふざけてる時の僕なら1000点とか648点とか言ってたと思いますけど、真面目に100点満点で採点すると95点くらいですかね。
・後書き
ということで、『モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け』の感想でした。
ルシファーというキャラクターは僕にとって非常に特別な存在で、そんな僕の推しが主人公の映画ということで、この作品自体も僕にとって大切なものとなりました。
なので、冒頭でも書きました通り、良いも悪いも思いの丈のほぼ全てを書き連ねさせていただきました。
ここで後書きとして、1回目の発表があってからオンライン試写会を経て今日に至るまでどんな思いだったのか、書き残しておきます。
2020年3月に第一報があった時、それはもうテンション上がりましたね。それこそXFLAGPARKや周年で行われるモンストニュース並みに。
しかし5月、例のアレによって映画の公開延期が発表されました。
そこで生まれたのが「オンライン試写会」。本来映画が公開されるはずだった6月に開催されました。
公開前の映画をYouTubeで誰でも、しかも無料で観られる環境を作るって...本当に凄いですよね。これは誇張一切抜きにして映画史に残ってもいいレベルの出来事だと思います。
そしてその「オンライン試写会」で...初めて経験してしまったんですよね。自分の推しが死ぬ瞬間を。
当日どんなテンションだったかというのは当時のブログ記事にも残っています。後編終了後なんてもう、1-2時間は倒れてましたからね。
そして先ほども書いた通り、この公開延期によって生じた5ヶ月間は、自分の中での評価を練るため、気持ちを落ち着かせるために必要な時間であったと思います。
もし予定通り6月に公開されていた場合、この作品を冷静に評価することは難しかったかもしれません。
この5ヶ月という空白期間、そしてその間に2回にわたるオンライン試写会があったから自分の中で納得し切れたというか、作品に対して達観した評価を出来たんじゃないかと。
第一報のあった3月から今日まで、映画の内容さながら何が起こるか分からない状況でした。
ですが、今日この日にこの映画が公開出来たことは、僕にとっては一番良い結果だったのかなと。
モンストが続いていく限り、モンストアニメも続いていくと思います。いつかまた未来で、モンストアニメでルシファーと会えることを信じて、その日を待ち続けようと思います。
感想は以上です!
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
一ルシ推しのこの映画に対する想いを皆さんに共有出来ましたら、とても幸いです。
そして...
この映画、このアニメシリーズの制作に関わった全ての方々に「ありがとうございます」と言いたい。
これは決して綺麗事ではなくて、2018年7月の『ルシファー 反逆の堕天使』第1話から、2020年11月の『ルシファー 絶望の夜明け』に至るまで約2年半もの間推しの晴れ舞台を見せていただきまして、もう本当に感謝してもしきれないくらいに僕の想いが集約されています。
スタッフ、キャストの皆さん、本当にありがとうございました!お疲れ様でした!
ルシファーが主役の映画が公開されているこの期間、一瞬一瞬を大事にしようと思います。
それでは。